移動祝祭日
移動祝祭日を知っていますか。
天皇誕生日やこどもの日のように 毎年決まった日にある祝日ではなく 天体の動きで毎年日付が変わる祝日のことを移動祝祭日といいます。
移動祝祭日という追想記を知っていますか。
ヘミングウェイの遺作なんですけども 「もし君が、幸運にも青年時代にパリに住んだとすれば、君が残りの人生をどこで過ごそうとも、それは君についてまわる。なぜならばパリは移動祝祭日だからだ」というやつです。
君が残りの人生をどこで過ごそうとも、それは君についてまわる。
完全に呪いやんけという感じなのですが、 持ちはこび可能な祝祭日 呪いとしての祝祭日 一生自分についてくる青年期 のろいとまじないは似ている。
自分がすこしでも機嫌よく さまざまに折り合いをつけて 健やかでたくましく平らかに生活できるように やりたくないことはしなくてすむように 祝祭日を持ち運べるように 着脱可能な物心を手に入れられるように 感じやすい心をうまく守れるように 全員でしあわせになれるように 全てを祝福できるように
たぶんわたしは今、自分で自分のことを呪っている最中で、自分で自分におまじないをかけている最中なんだろうな 人生の中のそう短くない それでも短い そういうところにいるような気がする 刹那主義的すぎるかな そういう意味ではわたしは広義のパリピですけど また別の話です
勢いではじめたブログに感傷的なタイトルをつけてしまった言い訳をだらだら述べてみたのですが なんにせよ自分のなかに移動祝祭日という語彙を見つけられてうれしかった
今日は2017年1月6日です