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避暑留学準備

        友人たちに、夏に1ヶ月間ロシアに留学に行く という話をし、その流れでうっかり「遊びにおいでよ」などと言おうものなら(実際に遊びに来られてもわたしにはどうすることもできないのだが、形式上のジョークとして)、「行くわけない」だの「怖い」だの 「誰が好き好んで」だの「おそロシア」だのと、えらい目にあう。 わたしも自分で選んでロシア語を専攻しているわけではないのだけど、そこまで言われるとちょっとぎょっとしてしまう。ちなみに  おそロシア  そこまでうまいこと言えてないからな。!

        わたしの ロシアに対する印象は 良くもなければ悪くもなく、まあ1年半にわたるロシア語の授業で実際にロシアを専門にしている教授たちの話を聞いて、写真を見せられアイスクリームの美味しさを熱弁され、魅力を刷り込まれた結果、1ヶ月くらいなら行ってもいいかな、というくらいには好意的になっているのだろうけど、だから彼らの拒否反応が一体どこからくるのかよくわからない。エッ、行ったこともないのに?と思ってしまう。彼らがなんの余地もなく選択肢を消してしまえるのがおもしろいし、もしそれが 「ロシアのことがよくわからない」みたいなところからくるんだったらちょっと勿体無い気もする。それは地球のどこに対してもそうで、つまりきっとわたしは旅に向いているのだ。

 

        さて、とはいえ実際にロシアに行くにあたって、よくわからないことだらけだったのも事実で、その辺を軽く備忘録としておさえておきたい。日本に帰ってきてから答え合わせするのが楽しみ。

 

        時差やビザ

時差は6時間、日本の方が早い。日本が正午のときロシアは朝の6時。ビザは旅行会社に任せたので正直よくわかっていないんだけれど、必要なのは確かなのと、手数料が無料になったというようなニュースを最近聞いた。

 

        1ヶ月間分の服

荷物はいちばん悩んだ部分で、1ヶ月分てなに?!?気温は!??となって大変だった。とりあえずリストアップしてみる。

・ジャンパースカート 4着

・ボーダーの長袖シャツ 3着

・秋物の羽織り(薄手)

・秋物のシャツ

・スカート 2着 (うち1着はパジャマにすると思う)

・セーター 4着 (厚さと色の違うもの。寒かったらジャンパースカートやワンピースの上にすっぽり着る)

・マフラー

・下着と靴下 2週間分 (いろいろ覚悟している。)

・夏物のワンピース 1着

・秋冬のワンピース 3着

・フォーマルめなワンピース 1着 (劇場に行く時用、スカーフも持ってきた)

・靴  (普段履いているマーチンの革靴と室内及びお風呂用のサンダル)

 

9月のロシアは平均気温が15度  朝晩は息が白い  半袖でいける日もある  寮の洗濯機はオンボロ という情報を元に、できるだけ着回せて体温調節のできそうなものを詰めた。ジャンパースカートは最強、気に入ったものを色違いで買いがちな悪癖を今回ばかりは許した。全体的には量が多かったかな〜〜と反省している、スーツケースが悲鳴をあげていた……  帰りの圧縮袋も忘れずに。

 

        非常食

・お湯や水で戻るタイプの米  3食分

・コンビニで売っているちっこい醤油

・塩 1瓶

・インスタントの味噌汁 だいたい10食分

・ふりかけ  15袋くらい

・鍋 (鍋!!)

・使い捨ての皿とカトラリー

 

向こうでは大学の寮で生活するので、ほとんど自炊になるような気がしていて、日本食シック対策というよりは 「体力的精神的に今日は本当にマジ無理……」という日のわたしが助かるようなものを選んだ。米を水で戻してふりかけをかけ インスタントの味噌汁を飲む。量が多めなのはまあみんな食べるかなと思って。鍋や皿があるのは 先輩からの前情報として調理器具がなにもないよ!!というのがあり、恐れおののいてみんなで手分けした。使い倒したあとは置いて帰ってくるつもりでいる。

 

        お金

キャッシュカードは情報管理の面でちょっと不安があることと そもそも使える場面が少ないこと、大学の授業料や宿泊費を現金で請求されること、夜遊びをした時に財布をなくして銀行口座をストップさせていることから、全額現金で持って行くことにした。ウワー大丈夫かな、めちゃくちゃ緊張しています。

22万円をルーブルになおして3万円をドルに。そのうち15万円分くらいが大学に支払われるので、まあ1ヶ月の生活費として5万円と お土産代や消耗品を買うことを見越してすこし多めに用意した。

日本では直接ルーブルに換金できるけれど、ロシアではドルからしか換金できないのと、最小金額?っていうのかな、がユーロよりも小さいのでドルを一応用意した、あと1ドル札はチップに便利とも聞いたことがある、チップを使うようなところに行くのかは不明ですが……

換金所はいたるところにあり、最小金額以外の点ではユーロとドルに利便性の差はないらしい。

レートをメモしておくと

1ルーブル 2.36円   1ドル 111.14円

結局 ロシアで一人暮らし みたいな生活になると思うので 家計簿をしっかりつけること!ハイ

 

        インターネット

ロシアは日本と同様あんまりFree Wi-Fiをあてにできないらしい。SIMカードの購入も考えたけれどしくみがぜんっっぜんわからなかったのでイモトのポケットWi-Fiを借りた。空港で当日で大丈夫。1日500MBで30日パック23,000円、これに保証をつけて32,000円。1日500MBということは30日で15Gなのでかなり大容量、ヒュウ!

それからロシアの大部分ではLINEが使用できないとのことで、両親にはSkypeをインストールしてもらってメールアドレスも伝えた。ほかの人々は、俗世から離れて異国で生活するという意味でも、まあいいか という感じ。のっぴきならないことがあればどうにかして連絡をしてくれることでしょう、TwitterInstagramも使えるし。

 

        コンセント

ロシアのコンセントはヨーロッパC型。変換プラグはエディオンで200円で売っていたけど空港のコンビニエンスストアでも売っていて驚いた。iPhoneMacBookの充電にしか使わないので変圧器は不要、ドライヤーは対応の小型のものを購入しました。

 

        勉強道具および娯楽

月火木金と朝から3限授業を受けて、水曜日は自分の研究を進める(課題研究があり、わたしのテーマは身体語彙を含む慣用句の日露比較)、土日は休み というスケジュールなので ほんとに一人暮らしのロシアバージョンという感じ。モスクワから出てはいけないという決まりはあるけれど平日の午後や土日は完全に自由行動っぽい。途中で小旅行もあるとか……

勉強道具の指定がなにもなかったので

・薄いノート数冊

・研究社 露和辞典

・初級ロシア語の問題集

・普段の授業のノート

・ロシア語の単語帳

を持ってきました。娯楽のお供としては

・チェキ (フィルム62枚分)

写ルンです 39枚撮り 2台

・本  たくさん  

お笑い番組iPhoneにダウンロード

Spotify

という感じ。今になってチェキや写ルンです もうちょっと枚数要ったかな〜という気持ちになってきた。本は移動時間が長いので (日本から韓国まで2時間、韓国からロシアまで10時間) もってきました。寝かしつけや暇つぶしに役立ってくれることでしょう、しかし重い!

 

というくらいかな、まあモスクワはロシアの首都なので 足りなければ足りないでどうにかなるだろうとも思っています。 日本でも一人暮らしをしたことがないので、緊張しているけれどとっても楽しみ。平日の午後を使ってモスクワ中を歩き回るぞ!という気持ちです。

 

避暑留学  準備編はここまで。どこかの誰かの役に立ったらいいけど、9月に1ヶ月モスクワで生活するには、というけっこう限られたアレなのでどうなのかしら。 とにかくこんな感じです。これを書いてるうちに向こうでの生活がより想像できてワクワクしてきました。そして着きました、いま18:52です。ひゅう!