移動祝祭日

勘弁してくれ.com

7日目・8日目

  2時間ぐらいだらだら書いていたんですが、公開ボタンを押したらホテルのWi-Fiのログイン画面に飛んでしまって復元方法もわからず途方に暮れています、ウウウ

 

  水曜日は授業はお休み、プログラム上は課題研究をすることになっているんですが今週はモスクワ大学でロシア語を専攻しているロシア人学生たちと交流会がありました。わたしは日本語を専攻している日本人学生なので彼女たちと話す機会がもてたのは幸運なことでした。「日本人なのに日本語を専攻するってどういうこと?」とよく聞かれるのですけどあんまりしっかり簡潔に話せないので、将来のビジョンや信念を持って勉強している彼女たちのことが眩しかった。インタビュー形式の交流会の中でどんな文学や音楽が好きか尋ねると  みんな口を揃えて「19、20世紀のものが好き、最近のやつは嫌」といっていたのが興味深かった。こちらには飛び級制度があり、同い年で卒論に取り掛かっている生徒もいました。ヒョワー

  交流会のあとはまたショッピングモールに行ったのですが、そこのフードコートで日本語を勉強しているロシア人と出会いました。毎週水曜日と土曜日に日本人とロシア人の集会があるらしく、参加者と間違えられたらしかった。彼らはやっぱり動機としてアニメや漫画を挙げてくれるのだけど本当に全部わからなくってめちゃくちゃ申し訳なかった。大きいパーティーに誘われたけど迷っています、タイやミャンマーで経験したことだし、タイやミャンマーまで行ってそれでも「なんか違うな」と思った分野のことなので...... 世間話から飲酒への移行のスムーズさと奢り方のスマートさがすごかった、メドブーハと言う蜂蜜を発酵させたお酒をご馳走になりました、美味しかった。

 

  今日は普通に学校があり、ロシアの食文化について学びました。朝ごはんには3段階あるだとか料理の名前だとかおいしい付け合わせだとか、実践的で楽しかったです。ロシアでは家で寿司を作ることが多いらしく日本ではそうでないと聞いて驚いていた、「米の上に魚を置いたら出来上がり、簡単でしょう?」 日本では寿司職人は学校に行ったり何年も修行をすると話すと理解できない、といような反応だった、握りの概念だとか細かいところにこそ神経を使う文化があんまりないのかもしれない。当たり前ですが毎日が異文化交流で大変刺激的です。

  学校が終わったら先生たちと一緒にスーパーマーケットに行って食材や食文化のおさらいをしました。通り雨がきていて、傘を持っていない男の子を入れてあげていたら先生に「男性が傘を持ちなさい、そういうものでしょう?」と言われて なんというか   ヨーロッパに来た!と実感しました。ロシア語専攻の男の子たちはなんというかちょっとかっこつけで真面目で変な人が多くて  まだ距離感はあんまりよくわからないけれど楽しい。

  店内では「これが一番美味しい」「いや、こっちの方が美味しい」「ふむ、そっちもアリね......」など、先生たちが楽しそうだった。お酒を3瓶買ったのだけど400円とかで、そりゃ酒呑み国家になりますわなという感じ。そういえばロシア人はピクルスの瓶に残った液体を余すことなく飲み干すらしい、アルコールが濃くて美味しいんだって、貪欲!お酒を買う時にはパスポートの提示を求められるのですが店員はめちゃくちゃ疑わしげ、20歳なのを知るとウワ、みたいな顔をされます。やっぱり幼く見えるのだろうな。

 

  今日は時間があったので書きたいことがたくさんあったのに帰宅即昏々と眠っていました、ウワーーーー

  水曜日のフードコートの途中もけっこう精神的にしんどくて、なぜなのかあんまり言語化できないんだけど、笑うのに疲れたというか、面白くないことには笑わないし興味のない話題には入らない、つまり 自分のペースを守る みたいなことがあんまりできていない。それは多分 何度かロシアに来たことがあって様々に詳しい子のいいとこどりをしようとしているからだと思う。というかわたしは普段良くも悪くも自分に自信があるんだろうな、自分のやりたいことを自分でわかっているしそれを自分でやり遂げることもできる。だから周りが何をしていようが全然気にならない。だけど今は情報が欲しいから無視もできず  どこかへ行くならついて行ったほうが楽 それでいてこの人たちと一緒にいるのはちょっとめんどくさいなんて最悪の最悪じゃないですか、中途半端で自分で自分が嫌になるな、ひとりで来た方がよっぽど良かった。ロシア語のことで悩みたい。そういえばケンタッキーで全然ちゃんと注文できなくて サイズの違うポテト2個とチキンが出てきて落ち込んだなあ。

  でもまあなんというか「詳しい人」ってやっぱりどこか得意げじゃないですか、そういうのに付き合ってあげるのに疲れてしまったな、ある女の子が換金レートで損した女の子に「それ損してるんだよ、残念だったね、私はこうしたからこれだけ得してるけどね」ってわざわざ言いに行ってるのを見てどんびいてしまった。他人の発言機会を奪ったり自分の要求だけはしっかり通したりするところは見てるだけで何かが消耗してしまう。コインランドリーの場所を、わたしたちは受付に尋ねて知っていたのだけど、わざわざ調べて部屋まで教えに来てくれた男の子のことを「え、うん、知ってる〜」の一言で追い返してしまえる不遜さに耐えられない。「わざわざありがとう、受付の人はここにもあるって言ってたよ」ではダメなのか、生きるのが下手な人の近くにいるのって疲れるんだな、一人暮らししたことないけど集団で生活したこともないんだということにハッとする。あと気づいたんですけどただ単に顔が好きじゃない、合う合わないはありますよね、しょうがないな。

  「映画や小説において自分は感情がおそい」と話す友人のことを なるほどなと思いながら不思議に眺めていたんですけど、どうやらわたしは頭がついてくるのがおそい、頭が悪いのか敏感すぎるのか忙しくて余裕がないだけなのかはわからないけれど  気持ちだけが先に来てしまうのは宙に浮いている感じがしてかなりしんどい。うまいことチューニングしなければなと思う。

  とはいえここ2日ぐらいで登下校中に本を読んだり部屋に他に人がいるときにイヤフォンで音楽を聴けるようになったので取り戻しつつある、生きるのが下手なのはわたしです

言文一致ではちゃめちゃな文章を書いてしまって反省している、今週末はちょっと一人になる時間をとります、おやすみなさい