移動祝祭日

勘弁してくれ.com

4月30日の日記

 

        もうとっくに日付が2回ほどまわってしまったんですけど、今日はこっちに日記を書いてから寝ようと思います。(って書いてるうちに寝てしまって昼です)

 

        昨日ははひとことで言うと「怒涛」という感じのいちにちで、物理的にも縦横無尽に動き回ったし精神的にも、浮き沈みというよりはずっと震えていて、その震え幅がどんどんかわっていくという感じだった。

 

        わたしはいま3バンドをかけもちしていて、同じような時期に組んで同じような時期にライブがあり、今日はその1バンド目のライブだった。(わたしの担当はベースです  低い音)

        2バンド目のライブは今日あり、3バンド目のバンド練習は昨日の夜と今日の夕方にある。もう完全にあたまがぐちゃぐちゃ  ヒーーー  (あたまがぐちゃぐちゃながらなんとかうまくやっているな…とほっとした矢先アルバイトの存在を完全に忘れて電話で叱られるというのをやってしまった キャパオーバー)

 

        昨日は夜の11時から朝の3時まで寝て ベースを練習してお風呂に入って、家庭教師に行った。だいぶ前にその家庭教師先まで自転車に乗るはなしを書いたと思うのですが、なんと自転車の鍵を紛失したので往復40分歩きでした。

        家庭教師  お給料はめちゃくちゃいいけど移動の時間を考えるとそんなでもないなと思ったりする。

 

        家庭教師が終わったらそこから2時間かけてライブに出演するために大学へ向かう。BUMP OF CHICKENのコピーをやりました。ファンしか知らんやろ…!という選曲を新歓も兼ねた学園祭でやるという企画。逆にファンなら身悶えしてしまうような選曲だった。ワハハ。

        しかし半月でやるアレではない、どちゃくそに難しい、3ヶ月ぐらいかけてみっちりしっかりやりたかったな… ミスしないぞ!と思った箇所はミスしなかったけど、こんなところ間違えるはずないだろうというところをめちゃくちゃ間違えてしまった。久々にすごく緊張した、ビデオが撮影されていてのちのちYouTubeに上がることを考えると憂鬱。ウワーンみないで

 

        そのライブ後には別のバンドの練習があったけど4時間ほど暇があったので近くのスタジオで個人練をすることにした。大学を出るときに ボーカルのひとが「ありがとう」て言ってくれたのがうれしかった。

        わたしはその人に誘われてそのバンドに入ったので、たぶん 「組んでくれてありがとう」 ということなのだろうけど、こちらこそとしか言いようがないぐらいこちらこそだし、わたしは彼のプライドのないリップサービスやいじっていい判定した人に対するいじりや、そういうなんというか 「うまいことやってます」みたいなのを普段あんまり好ましく思っていなくて、そして、みんなから好かれている彼に好ましくない部分を見出していることに勝手に負い目を感じていたけれど、でもそうやって言うべきときに言わないとダメな大切な一言をちゃんと本人に伝えられるところがこの人の憎めないところだよな〜〜と思った。この話を父にすると「好ましくない人間の美徳を美徳として受け取れるのだからおまえはまだ大丈夫」と言われて、彼もまた目の前のたった1人のための言葉を持つ人だよなぁと思った。

 

        帰り道に駅で電車を待っていると、わたしのサークルに入ることをすでに決めたという女の子2人が「さっきみてました、かっこよかったです…!」と声をかけてきてくれてウワーーー!!となった、でも演奏に関しては「本当はもっとうまいんですけどちょっと他の方が立て込んでいて…!」と言い訳したくなって、だめだナァ。高3で部活を引退して 大学に入って1年間いちばん下っ端をやってみた結果、後輩ってこんなに可愛かったっけ?!!?!という気持ちになりました。

 

        電車の中では友達に真人間チャレンジの解説をした。

        わたしはけっこういろんなことを深く考えてしまう性質で、そしてそれが悪いこととも思っていないけれど、それをばかにされたり茶化されたりネタにされたりすることが本当に苦手で、いつもそのへんに対してすごく警戒しているので(そして前述のボーカルの男の子は躊躇なくばかにしたり茶化したりネタにしたりする。 なぜならわたしは"いじっていい"判定をされているので) 今日一緒に帰った友達が興味深く受け入れてくれて「エッセイ書きなよ!」とかなんかさまざま言ってくれて、わたしの話を最後までちゃんと聞いてくれて、話が通じて、  すごくうれしかった。ワイワイワイ  

 

        「わたしの話を最後までちゃんと聞いてくれて話が通じて(一旦でも)受け入れてくれる」、つまり 真面目な話をできる友達というのは本当にめちゃくちゃまじでびっくりするほど貴重だと思っているので大切にしたい。未だ嘗てわたしが出会えているのは2人だけで、でも、これはたぶんめちゃくちゃ多い方なんだろう。

        一生つきあってゆきたい人たちだな、そういうひとたちがいるからあんまり浅く広く自分からグイグイ友達作りに行く、みたいなのを大学に入ってからあんまりやらなかったしできなかったし、やらなかったから友達が完全にゼロ!!と思っていたけど そんなことはなかった、よかった。

 

        個人練までも1時間くらいあったので(時間の使い方がヘタ) ドトールコーヒーに行ってチーズのなんかすごいやつを食べた。このドトールコーヒーは高校3年生の10月の模試の帰りに友達と寄って、その模試の自己採点をして絶望しあった思い出のドトールコーヒーだったのですが、2人ともちゃんと大学に受かって、大学に入ってからもそこそこうまくやっていることを考えるとかなり感慨深い気分になった。

        彼女は高3のときに出席番号的に席がわたしのひとつ前で、国公立大学受験にあたって自分が集めた情報を基にして練りに練った戦略をわたしにみっちり叩き込んでくれた人で、わたしが合格したときには泣きながら電話をかけてくれた人で、じゃあわたしはひとつ後ろの席の不登校気味のおちゃらけた女子に自分が集めた情報と戦略を与えてその子の合格を泣くほど心から喜べるかというと、全然そんなことできる気はしなくて、なんというか すごいなあ と思った。世の中にはすごいひとがたくさんいますね。  

        すごいといえばドトールコーヒーでわたしの隣の席のカップルが「印象に残った 世にも奇妙な物語 のエピソードを紹介し合う」というのをやっていて思わず夢中で聞いてしまった。話がうまくなりたい。

 

        個人練が終わったらまた電車に乗ってバンド練習のスタジオへむかった。そのスタジオの最寄駅はかなりいかがわしくて 昭和のままの(昭和を全然知りませんが…)ネオンサインや看板がめちゃくちゃ面白かった。先輩がこの前出演したライブに 「高校の人も大学の人も専門学校の人も職場の人も来てくれて生前葬みたいだった」という話をしていておもしろかった。

 

        練習が終わったらご飯を食べましょうとなって、宮本むなしに行った。ネーミングからもうちょっとふざけた居酒屋かと思ってたけどめちゃくちゃ清潔な定食屋さんでウケてしまった。先輩とジャンケンをして、多分負けてくれたんだろうけどわたしが勝って、晩ご飯をご馳走になった、なるはずだった、だけど先輩は自分の食券を買うとすぐに席に戻ってしまって、普通にわたしが自分のぶんを買って席に戻って、わたしの注文したものが届いたタイミングで  アッ!!! となっていた。現金を支給されておもしろかったです、期せずしてあからさまな奢りかた…!

 

        その先輩は わたしのTwitterを好きと言ってくれて(わたしの周りにはわたしのTwitterを好きと思ってくれる人と 気持ち悪いと思っている人がいると思う)、あとはなんというか自他の区別がつきまくっているというか思慮深くてすごかった。「個人の自由だけど」という前置き。食べ方が致命的に汚いところも情緒があったな、 しらんけど。

 

        最近コミュニケーション能力の調子が良いのでうれしい  まあ後輩と話せたことも先輩と話せたこともわたしが偉いというよりは彼らのおかげでしかないんですけど、特に後輩はあそこで声をかけられるのすごいよな〜 わたしなら知らんぷりしてしまうな〜〜  と思った、何度も言うようですが世の中にはすごいひとがたくさんいる。

 

        わたしはほぼ日みたいな手帳に日記をつけており、1日1ページで足りるかい!ということが多い、なぜなら遺書みたいにその日あった出来事や思ったことを全部記録しておかないと気が済まないので。しかし3900字はなかなかすごいですね、楽しかったです。

 

        5月5日までは怒涛の日々が続くでしょう、そろそろ髪の毛を染め直したい!  おわりです