移動祝祭日

勘弁してくれ.com

避暑留学・帰国

        お久しぶりな感じですね、日本に帰ってきて5日目です。湿気がすごい!でもかなり涼しくなっている!昨日から新学期が始まっており、これを頑張れば来年再来年が楽なのでやる気に燃えています。

        ロシアの最後の学校の日は修了証書をもらって先生も交えてお菓子パーティをして、家に帰ってからはみんなでお酒を飲みまくって近年稀に見る2日酔いをやったりしました。2日酔い状態で乗る飛行機は最悪だった、ウワー  わたしってお酒好きなんだな、ちゃんとわかって飲まないとずっとずっと飲んでしまう、気をつけます。

        時差もしんどかった、日本→ロシアは1日の時間が増えるのでラッキーなんですけど、ロシア→日本は1日が6時間減るのでつらい、寝不足な気分が続いています。

 

        避暑留学・準備 の答え合わせ。

服は割と過不足なかった。最後らへんは分厚いセーターが手放せなかった。劇場用のフォーマルな服は、自分の気持ちが許せばいらなかったかなという感じ。仕事帰りに観に来る人も多いので激烈にカジュアルでなければよかった。夏用の服は着なかったな、暑い日はあったけど今の日本みたいな気温だったので秋のワンピース一枚で事足りた。

 

結局ホテル生活だったので鍋はいらなかったけれどお湯が出るサーバーはあったので味噌汁は役に立った。お世話になった先生にプレゼントするとめちゃくちゃ喜んでもらえた。お箸と醤油はあってよかったな!あとドライヤーとお風呂用サンダルは生活の質をめちゃくちゃ上げてくれた、もっていってよかった。

 

お金のこと。日本円から直接ルーブルに替えるより一度ドルを経由するのがいちばんロスが少ないみたいだった。初耳!ショック!なんだかんだお金は足りたし大丈夫だったのですけど、うーーーん、デビッドはあってもよかった。物価が安めなので贅沢をしなければ1日800円ぐらいで生活できました。

 

読んだ本。「エドウィン・マルハウス」「ラピスラズリ」「夜の国のクーパー」「移動祝祭日」「きらきらひかる」「ライ麦畑でつかまえて」 結局持っていった本は全部読んだ。寝付けないような時や移動時間や散歩のお供にとてもよかったのでこの調子でいきたい。「ライ麦畑でつかまえて」は5年ぶりくらいに読んだのだけど、今回はちゃんとすみずみまで理解しながら読んだ。名作と言われていることに納得した、村上春樹版を読んだので旧訳版も読みたい。

 

        帰国したらその足で父と焼き鳥を食べに行って、それから今日までも母と会ったり友人と会ったり  なんというか 近況報告や祝福やなんやらでいつもより場の空気が素直になっていて 生前葬みたいな感じで面白かった。会いたいと思える人がいるのも会いたいと思ってもらえるのも幸せなことです。

 

        この1ヶ月間はわたしにとってめちゃくちゃ大きいものだったけれど、同時に人生のなかでノーカンになる期間のような気もしていて、人生のなかのノーカン期間というのはつまり モラトリアムということなんですけど、うーん、なんというか ちょっと「わたし」から離れていた、根っこのところはもちろん完璧にわたしなんですけど、新しい自分を構築する期間というか、ぽかんとする時間が与えられていた。ほんとうにさまざまを感じて考えたし、すっきりした頭でぼんやりする時間をたくさん持てたのは幸福なことでした。いろいろ書きたいことがある!とりあえずそんな感じです。

23日目〜26日目

  くたくたで今にもまぶたが落ちてしまいそうなので覚え書き。

  23日目

  学校では映画について。日本の大学の講義の中で観たのがシリアスなものばかりだっただけで、ロシアにはコメディ映画がたくさんあるらしい。その中でも一番有名な(らしい)「イワンさん、転職する」という映画を鑑賞した。これはある科学者がタイムマシンを発明して、16世紀のイワン大帝と20世紀のイワン(顔が似ている)が入れ替わったりしてドタバタする というストーリーで、本当にほんとうに面白かった。話の筋がおもしろいとかというよりは、コメディとしてめちゃくちゃ面白かった。YouTubeにあるのでぜひぜひぜひ。字幕が英語のものしかなくて、脳みその変なところを同時に2箇所も使うという体験をしたのもなかなかのものだった。

  放課後は庭園に行った。天気が良くて気持ちがいい。日本の太陽よりも直接的な照らし方をしてくる。サングラスを持ってきたらよかったな。空が折り紙の青なので何もかもの輪郭がはっきりして見える。

  ペリメニを専門店で食べる。温かくて美味しい。店員さんが優しい。テラス席で料理が来るのを待っていたらレジを抜け出してきて「ロシア語上手だね、どこから来たの?どこで勉強してるの?」と聞かれ、「日本から来ました」と答えると「日本大好き!」と言っていくつか日本語のフレーズを披露してくれた。最後に日本語で「召し上がれ」って言ってくれたのがすごく良かった。

  ペリメニの後はダンチェンコ劇場でバレエ・白鳥の湖。ダンンチェンコ劇場はバレエではボリショイ劇場と並んで有名な劇場らしい。チャイコフスキーが生まれた国に来て白鳥の湖を見ないなんて......!という企画だったのだけど、すごく楽しめた。料金は一番安い席で800ルーブル(1600円くらい)とめちゃくちゃ安い。モスクワではオペラもミュージカルもオーケストラもバレエも  毎日どこかの劇場で上演されていて、しかもすごく気軽な値段から楽しめるので決して退屈しない。ただ、ハードルが低い分マナーの水準も低いように感じた。上演が始まってからも平気で話すし写真も撮るしツイッターするし席は移動するし。これが100パーセント悪いことかと言われると難しいところではあると思うのですが、ちょっぴり面食らってしまった。10年くらいバレエをやっていたので話の筋や見どころや音楽などあらかじめわかっていたけれど、全幕で鑑賞するのは初めてだった。次にロシアに来た時は一番いい席でボリショイで見てみたいな。

  

  24日目

  土曜日。朝ごはんを食べてからまた二度寝。夕方頃にスーパに買い物に出る。異国のスーパーはめちゃくちゃ楽しいので必ず行くようにしている。生活と旅のこととも関係するけれど、現地に住んでいる人たちの生活を垣間見ることができるのは素敵なことだと思う。スーパーへの途中にある広場のベンチで読書。1時間半くらいかな。帰ってまた寝ていた。完全に夏休みをやってしまっている。これはこれでいいもんだ。

 

  25日目

  イズマイロフスキー公園へ行って小さいクレムリとウォッカ博物館に行った。小さいクレムリはおもちゃみたいな派手で目がチカチカするタイプの建物で、敷地の中にはたくさんの博物館やカフェやレストランがある。休日の家族連れが遊びにくる感じなのかな。

  帰って寝た後はパッキングに励んだ。帰りのためのパッキングが楽しいだなんて初めて知った。さまざまを振り返りながら、こちらに置いていくものは潔く置いていく。

 

  26日目

  とうとう学校に行くのも2日となってしまった。やっと慣れてきた頃におしまいなんて寂しいな。授業ではロシアの伝統的な結婚と来客について。お世辞を言うのがマナーだとか、手土産は必須だとか、だけど受け取る方は形だけでも一度は断らなければならないとか、けっこう日本的な感覚があって面白かった。

  放課後は世界遺産修道院に行ったけれど絶賛工事中で少し残念だった。教会に入るときには髪の毛を隠すために頭にスカーフを巻かないとダメな決まりになっているんだけれど、スカーフを巻いて静かな教会に入って、装飾やろうそくや、イコンのひとつひとつにキスしてまわる人々を見つめているとなんだかめちゃくちゃ心細くなってしまった。あの感覚はいったいなんだったんだろう。スカーフだけがわたしを守ってくれるような、いや、やっぱりあんまりちゃんと言えないな。眠い。

  ホテルに帰った後は友達の部屋でおしゃべりしながら晩ごはんを食べた。お腹の方面の体調不良者がたくさん出てきていて心配。後期の履修登録を済ませた。帰ってからやることをそろそろ整理してまとめる必要がある。とりあえず会いたい人と会う約束をすでに取り付けられているのでこれはとってもよいことだと思う。

 

 

  多分目が覚めたらきちんと書き直したり付け足したりすることもあると思うのですが、こんな感じです。現在22:35、おやすみなさい。

20日目・21日目・22日目

  20日目

  火曜日。曜日をちゃんと意識しないと今何曜日にいるのかわからなくなる。授業はロシアの庭園の話だった。馬小屋があって召使い用の家があって人工の池があって休憩所があって噴水があって貴族が住む家がある庭園なんて日本にはありません。かろうじて兼六園の話をしたけれど「誰か住んでたの?」と聞かれて撃沈した。国土の広さを考えてほしいものですね。理想の庭園を考えるというやつが楽しかった。お金のことを何も気にしないで好き放題空想するのは何と朗らかで健やかなんでしょう!時々やろうっと。

  モスクワには本当にたくさんの庭園があり、残りの滞在で行きたいところをちゃんと選んで考えないとな〜と思った。あと一週間です。

  授業が終わったあとはエクスクールシアで実際に庭園に行くはずだったけれど先生たちに会議が入ってしまったので延期になった。スーパーマーケットに行って日本へのお土産を買った。クノールのカップ・インスタント・ボルシチ30円を20袋と200グラムもある板チョコ。ロシアはチョコレートがけっこう有名な気がする、あんまり美味しくはないんだけど。

  またしても夜は酒盛り。こちらに来てから週1で酒盛りをしていて量がだんだん増えているのが末恐ろしい。今週は6人で10本空けました。そのあとは男性陣と人狼ゲーム、まあ、なんというか、彼らとの距離が縮まったのは事実で、それはうれしいことだと思う。

 

  21日目

  わたしが滞在しているホテルは朝ごはんのサービスがあるのだけど10時までなので必然的にその時間までには身支度を整えて朝ごはんを食べることになる。当初聞いていた通り 滞在するのが寮で自炊する環境があったら、もっと食費は浮いただろうしカップラーメンを食べたりマクドナルドに行く羽目にはならなかっただろうけど、やっぱり朝ごはんが用意されているのは気が楽だ。1日を始めるのにあんまり気力がいらないのでなんとか起き上がることができる。あと美味しいコーヒー付きなのが最高。

  それで、朝ごはんを食べたあとはもう一度部屋に戻ってまた寝た。忘れていたけれど今は夏休みなのだ。同室の人たちは市場に行っていたみたいだった。

  13時頃にのそのそ起きて、トレチャコフ美術館に向かった。前回行った時は閉館時間で追い出されてしまってミュージアムショップを覗けなかったのだ。わたしが一番気に入った画家はレビタン(И.Левитан)で、ポストカードを探したけどわたしがすきな絵のものは見つけられなかった。何せ収録されている絵の数がめちゃくちゃ多くて陳列も適当なので探すのにも一苦労だった。苦労しながらも気に入りの絵を見つけたりしてそれはそれで楽しかった。結局 いつものごとくアホみたいな量のポストカードと本のしおりとマグネットを買った。ポストカードは日本だと100円から という感じだけどこちらでは30円から売っていて、だから張り切ってしまった。

  美術館の近くには噴水のある公園があり、そこのベンチで1時間くらい本を読んだ。

 

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  そのあとは晩ごはんを適当に済ませて帰宅。ロシアに来て丸一日をひとりで過ごしたのは初めてのことだったけれど、もっと早くにこうすべきだった。頭がすっきりしたし静かで満ち足りた気持ちになった。読んだ本が移動祝祭日というのも良かったのかな。異国での率直で素朴で祝福に溢れた生活のことが書いてあるこの本を持ってきたのは正解だった。

 

  22日目

  学校でロシアの音楽のことについてやった。とはいえあんまり歴史とかはやらなくて、実際に聞いてみましょうという形式だった。3時間目にはわたしたちがグループに分かれてロシア語の歌を披露した。これは2日前に突然告知されたものでめちゃくちゃ大変だった。わたしのグループは「такого как путин」(プーチンのような)という曲を選んで優勝した。プーチンみたいな彼氏が欲しいという歌なんだけれど、完全にネタ曲というやつで、それなのに肝心の男の子が休んでただただわたしともう一人の真面目な女の子が恥じらいながら歌うという地獄のアレになってしまったにもかかわらず、多分「プーチン好きのくせに今日学校を休んだ彼に捧げます」というスピーチが審査員にウケたんだと思う。あー恥ずかしかった!

  授業が終わってからは延期になっていたエクスクールシア。朝は雨が降っていて12℃とかだったのにその頃になると快晴で散歩日和だった。目当ての庭園は謎の理由で閉園になっていたのだけど(爆破予告?)、次に行った庭園も素晴らしかった。アイスクリームを食べて写真を撮って噴水を見て散歩して、橋を渡った。庭園のあちこちに日光浴をするための簡易ベッドが用意されており、羨ましかったし、短い夏を楽しむための努力を愛おしく思った。

 

  さて、ロシアも残り5日とかになってしまいました、早い!「時間があるだろうから書こう」と思っていたことは微塵も書けなかったし、逆に書きたいことだらけになってしまったのだけど、こんな風に軽い文章を高い頻度で書くというのは何らかの訓練になっているのではないかと思う。早くひと段落してしっかりした文章を書きたいな。よし。おやすみなさい。

  

19日目・差別

 

  今日は日中は気温も24℃まで上がって、とってもいい天気だった。朝晩は冷えるにしても昼は綿のカットソー1枚で十分なくらい。(そういえばカットソーの定義ってちゃんと言えなくないですか、あやふやにしたまま大人になってしまった、わたしだけですか、ウワー)  そうかと思えば明日は最高気温が14℃といきなりめちゃくちゃ寒いので気を抜かないようにしたい。日本は28℃とかですか、帰ってから大丈夫かちょっと心配。ひょわ

 

  今日は授業でロシアの祝日のことをやった。新年のお祝いとクリスマスは同時で、だけどまた別のクリスマスもある、とか、シンボルはなんだとか何を食べるのが一般的かとか何をプレゼントする、とか。ロシアには学校の先生のための祝日があり、生徒たちは好きな先生にチョコレートのケーキを贈るのだそうだ。「日本では不公平になるかもしれないから先生は贈り物を断らないといけない」という話をすると心底驚いていた。わたしは感受性が強いというか、共感性羞恥のようなものを発動してしまうので、こういう祝日の話を聞くと あんまり贈り物をもらえなくて寂しい思いをしている先生のことを想像してめちゃくちゃしんどくなってしまう。だから日本にこういう催しがないのはいいことかもしれない。

  例によって日本についてのプレゼンもあり、私は七夕の話をした。七夕の伝説を話すのに苦労した。少し別だけど ロシアは昔モンゴルの支配下にあった みたいな話の時に「日本にはモンゴルはこなかったの?」ということになって、「来たけど台風で上陸できなかった」というと先生がめちゃくちゃ興奮していてかわいらしかった。思わぬところで役に立つ義務教育。

 

  学校が終わった後は Дом книги(本の家)というめちゃくちゃ大きい本屋さんへ行った。日本の「大きい本屋さん」が目じゃないくらい、安い本から高級な本まで、古典から現代まで、ロシアものから翻訳文学まで、児童書から学術書まで揃っていてくらくらしてしまった。3時間弱いたけど全然回りきれなかった。楽しかった!

 

  村上春樹がたくさんいた。安部公房川端康成も人気。吉本ばなな村上龍もいた。読んだことのある村上春樹のロシア語版を一冊買おうと思っていたのだけど、結局読んだことのない「羊をめぐる冒険」と「カンガルー日和」を買った。「カンガルー日和」は短編集なので手をつけやすいかと思ったのと「羊をめぐる冒険」は一番薄かったので。ノルウェイの森がなかったのは衝撃だった。海辺のカフカは翻訳すらされていないらしい(?) 値段は400円いかないくらい、安!

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  装丁が何もかも素敵だった薄くて小さい本のシリーズを買った。なんのシリーズなのかはよくわからないけれど読んでみたいタイトルで飾っても可愛いやつを選んだ。著者の名前からしてロシアの外の作家の短いテキストの翻訳なんだろうなという感じ。

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   クラシック集 マルクスフィッツジェラルドゴーゴリなど

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  キリル文字幾何学的なデザインはめちゃくちゃ似合う。かっこいい。

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  ただでさえ日本からたくさん本を持ってきて、ただでさえ決めきれずにたくさん本を選んだというのに、レジ横に鎮座する星の王子様ロシア語版に陥落してしまった。日本のものより挿絵がたくさんある。哲学的な話とロシア語の語彙は結構あっているように思う。ちゃんと読むぞ〜

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  それで、差別の話。アジア人として生まれて、いつかはちゃんと考えなくてはいけない問題なんだろうなとは思っていたんですけど、とうとう来たか、という感じ。

  通りすがりに「コンニチハ」とか「ニーハオ」とか「アリガト〜」とか、声をかけられる。日本語で話しかけられれば日本語で返すし、中国語や韓国語で話しかけられたら「わたしは日本人です」とロシア語で言う。ほんとうに、ほんとうに深刻に考えたことなんてなかったし、一緒に行っているロシア語専攻の男の子たちの「極東人が来たと思われてるぜ」みたいな自虐を聞くのが嫌いだった。

 

  モスクワはロシアの首都で、疑う余地なく大都市だ。みんな他人にあんまり興味がないし、そもそもアジア人の観光客なんて慣れっこだ。トヴェリは田舎町だ。アジア人が来るのは珍しい。しかもそれが集団で歩いている。仕方のないことかもしれないけれど、信じられないくらいたくさんの人に、信じられないくらい情のない目で、信じられないくらいジロジロ見られる。橋の下を歩いている時には、その橋の上から10代くらいの若者たちにずっと野次を飛ばされていた。その時は「ん??握手したろか?😄」くらいの気持ちでいたんだけど、もしかして、と思った。もしかして、ちゃんと考える時期が来たんじゃないか。

 

  「ロシア 日本人 人種差別」で検索してみる。激しい、という意見も、そんなにない、という意見も見かける。その意見の中に、「道端で声をかけられたりじろじろ見られたり」という記述があって、あれもそうだったのか  と驚いてしまった。泣きそうなくらいアホなことに、わたしは「コンニチハ」の あの人たちを、親切な人だなあと思っていたのだ。甘かった甘かった甘かった。あの人たちはわたしたちのことを、極東から来たちんちくりんたちのことを、馬鹿にしていたのだ。

 

  検索で出てきた意見の中には「中国人じゃなくて日本人だとわかると途端に友好的に接してくれるようになる」というものもあった。それを読んで「日本人でよかった」という気持ちが少しでもわいてしまった自分に困惑した。それってまさに差別なんじゃないのか、自分がよければいいのかよ、だけど中国人のマナーが悪いのは本当で、だけどそれは中国人全部じゃない。自分が差別の目に晒されたのも 自分の中の差別心と向き合ったのも初めてだった。

 

  ちゃんと考える時期が来たと言いつつもあんまり整理できているわけではなくて、ちゃんと考える 以前の、 直視する  という段階なのかもしれない。だけどまあ今のところは、これまで通り 朗らかさで返すしかないのかなあ、なんて思っている。「コンニチハ」と言われたらちゃんと「コンニチハ」って返すし、珍しそうに見つめられたら 姿勢を正して握手したろか??😄の顔をちゃんとする。それがわたしの手の届く過不足ない範囲かもしれない。負けない、とかではなくて、やれることを淡々とする。そういう時に言葉ってやっぱり武器だと思うし、ロシア語だからわからないと思ってるでしょうがちゃんと全部わかってますからね、って胸を張って言えるように(思えるように)なりたい。

 

  んー、まあ今はこんなところでしょうか、あんまり折り合いがついてない部分はありつつも、これからのわたしが自分なりの答えをだんだん見つけていくタイプの問題だとは思うので、もうちょっと気楽になろうかなと思います。よし。優しいロシア人もトヴェリの人ももちろんたくさんたくさんいます。

 

おやすみなさい!

15〜18日目

  15日目

  木曜日。授業ではこの週末にある小旅行の行き先、トヴェリについて学びました。昔はモスクワとどちらが首都になるか争うくらい重要な都市だったとか、ロシア人で初めてインドに行った人がトヴェリ出身だとか。ただただ毎日ロシア語に触れる、ロシア人と話す というだけでなくて、かなりプログラムに即した授業をやってくれるので実践的で非常に楽しいです。

  お昼ご飯は大学の近所のカフェのラザニアをテイクアウトしました。グラム指定を忘れたせいでめちゃくちゃ盛られて満腹になった。こちらに来てから金銭感覚とサイズ感覚がおかしくなってしまっている。お昼ご飯で150ルーブルを超えたらめちゃくちゃ贅沢をしている気分になる(本当は300円くらい、十分お腹いっぱいになります)し、パンにしてもスープにしてもおかずにしても何にしても、手に取る前に見るのと手に取った後で見るのとでは全然量が違っていて毎日毎日取り過ぎてしまう。最近食堂の怖いおばさんがやっと世間話をしてくれるようになって非常に嬉しい。

  学校が終わった後は思い立ってサーカスのチケットを買いに行った。ホテルから学校までの乗り換え駅にボリショイサーカスがあるのだ。とはいえ日本に度々巡業にくるあのボリショイサーカスとはまた全然違う団体だそうだ、知らなかった。明日の一番安い席で600ルーブル

  帰ってからは研究を進めた。日本語の慣用句の直訳と慣用的な意味をロシア語に直して表を作る、という作業をやっていたのだけど「これは広義の翻訳作業では......」となって武者震いした。ロシア語には語彙が本当にたくさんあって、どの動詞が一番適切か、ということを辞書にあたって用例を見て文章を作る、という作業は根気がいるけれど楽しかった。

 

  16日目

  授業ではロシアのお土産について。マトリョーシカは日本のこけしが元になっているんですって。なんかぼんやり聞いたことがあるような気がするけどやっぱり不思議な感じ。後半にはユーリ・ノルシュテインの「霧の中のハリネズミ」というアニメ映画を観た。音楽と映像が素晴らしくて、話は単純なようでいて難解、だけどあまりのハリネズミの豊かさ(表情、情緒、感受性)に勝手に泣きそうになってしまって大変だった。もっと他の作品も見てみたいな、あとロシア語があんまり聞き取れなかったので字幕でちゃんと観たい。

  授業のあとはボリショイサーカス!と言いたいところなのだけど大学に携帯電話の充電器を忘れて大雨で凍えそうな寒さの中取りにかえった。事務のおばちゃんが優しくて感動したし、意思が疎通出来ていることにも感動した。

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  一番安い席ってどこかなと思っていたら一番後ろの席で、舞台全面が観えるし結果オーライだった。サーカスは空中での派手なパフォーマンスから芸達者な虎や馬や犬からピエロ達の愉快なダンスまで、3時間くらいあったけれど全然退屈しなかった。お客さんのテンションがすごく高くて、演じている方も楽しいだろうと思ったし、舞台の文化がはるかに盛んなこちらでは観客としてのアレもよく訓練されているのだなあと感心したりした。

  わたしが気に入ったのは上から空中にさげられた輪を使って男女が踊るというやつで、陸での踊りも空中での技もあまりに軽やかで柔らかくて、重力がないみたいだった。言葉での説明がなくても(本当はあったのかもしれない)ふたりは愛し合っていてとても満ち足りているんだなとわかるような演技だった。

 

  17日目

  朝からバスに乗ってトヴェリへ向かう。バスで4時間くらい。この旅行は台湾とイギリスの大学と合同で、古いロシアの都市を体験して、向こうのロシア人と交流しようという感じらしかった。

  トヴェリに着いたらお昼ご飯を食べて、街を散歩した。トヴェリ大学の歴史学専攻の大学生が案内してくれて、天気が良かったこともあり、すごく有意義で楽しかった。人が少なくて道が広く、でもこじんまりとしていてのんびりしている。建物は新しいものばかりではなくて外壁が剥げて中のレンガがむき出しになっているものがあったり塗装が剥げているものがあったりするのも面白かった。

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  散歩の目的地は大学んキャンパスで、そこで2時間ほど交流会があった。グループに分かれて自己紹介をしあった後は伝統的なダンスを披露してもらい、伝統的な遊びをやった。この遊びがなんというか、ラッキースケベなものばかりで 驚いたんだけど結局はずいぶん楽しんだ。椅子取りゲームで勝ち残って賞品をもらうなどして恥ずかしかった。 交流会ではロシア人とだけではなくて 台湾人とイギリス人ともロシア語で話したんだけど、なんというか、ちょっと自信を持とうと思いました。驕りとかではなくて、けっこう話せる方なんだな、ということがわかったし、特にイギリス人はわたしが英語を学ぶ上でのネイティブスピーカーで、だから彼らが一生懸命外国語を話そうとしていたり、言葉がうかばなくて苦しんでいるのを見るのは新鮮だった。つまり何が言いたいのかというと、誰でも外国語を学ぶのってしんどいよな、ということで、その視点においてはわたしがときに英語母語話者と同じ目線に立つこともある、というのが新しくもあり、心強かったのだった。

 

  交流会のあとは船に乗りました。トヴェリにはヴォルガ川というめちゃくちゃ大きい川が流れていて、その川のクルージングだった。めちゃくちゃ寒かったけど素敵な体験だった。

 

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  18日目

  朝ごはんに出てきた牛乳のパッケージがかわいかった。

 

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  今日は博物館に行って伝統的なお茶会を体験した。昔のロシア人は1日に2時間も3時間もお茶会をやっていたらしい。 良いことしか喋ってはダメなので政治と病気の話はご法度だったというのが面白かった。一緒に食べるお菓子にもそれぞれ食べ方があって興味深かった。日本の茶道とは正反対のマナーがあったりもして面白い経験だった。

 

博物館にあった顔はめ 背丈がロシア人仕様で 私の身長では全然顔が出なかった、悔しい......

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  よし!こんなものかな、4日も溜めると長くなってしまうな、そもそも毎日書くつもりもあんまりなかったんですけどいつの間にかそういうことになっている。ロシアにいるのもあと10日をきりました、早い!!!!おやすみなさい! 

 

 

12日目・13日目・14日目

        12日目

  月曜日。ロシア語には「Понедельник — день тяжелый. 」(月曜日は重たい日)ということわざがある。つまり「月曜日は憂鬱だね」ということなんだけれど、今週の月曜日はそんなに重たくなかった。生活のリズムがつかめてきたのかな、日本でもつかめていないというのに。わはは。授業ではロシアの著名人についてのテキストを読んだ。途中でシャラポワになりきってロシア語のインタビューに答えるという遊びがあって面白かった。「好きな日本食は餃子です。ペリメニに似ているから」「テニス、それは人生」

  毎週水曜日が課題研究にあてられていて授業がないので、毎週火曜日はお酒を飲むことになったらしい。その買い出しにスーパーへ行って、自分用にカップラーメンやじゃがいものピューレを買って帰った。こちらに来てから晩ごはんはカップラーメンがめちゃくちゃ多い。50円ぐらいで味の薄いものが買えるのでそれに日本から持ってきた醤油をたらして食べる。こんなに楽でそこそこ美味しくて安かったらそりゃ全世界で売れまくるわなという感じ。寮と聞いていたので自炊する気満々で調理器具も何かと持ってきたのに蓋を開けてみたらホテル泊でなすすべがない。規則正しい生活とプラマイちょっとマイという感じです。それと関係あるのかわからないけれどついにめちゃくちゃに体調を崩した。喉と鼻と頭と関節がおかしい。ウウウ

 

  13日目

  火曜日。体調は悪化しているような良くなったような。2枚のマスクに濡れティッシュを挟んで寝たので喉はかなりマシになった。ロシアでは外でマスクをしてると変態と思われるらしい。ひえ

  授業ではロシアの芸術について。こちらの人々はかなり芸術に関する素養を持っている。ロシアの文学者、画家、作曲家、詩人についてきちんと学校でやるのだそうだ。またいつものパターンで「日本で有名な日本画家は?」に困ってしまった。わたしは東山魁夷のことを教科書で読んでかなり好きですが誰も知らなかった、雪舟国芳ということで落ち着きました。

  名前の由来のことも聞かれた。漢字そのものに意味があってそれを組み合わせて願いや意味を込めて名前をつけるなんてかなり独特な文化だと言っていて驚いた。わたしの名前はかなりオーソドックスな響きに漢文からとった大仰な意味があるので説明にだいぶ困った。頑張りました。

  授業の後はメトロに乗ってトレチャコフ美術館へ。ロシアには多分世界的に有名な美術館が2つあって、ひとつはエルミタージュ美術館  もうひとつがトレチャコフ美術館だ。エルミタージュはサンクトペテルブルクにあり、ロシアの皇帝がヨーロッパ各地から集めた絵画や彫刻が展示されている。(余談だけれどサンクトペテルブルクはかつてのロシアの首都で、だからモスクワとは大阪と東京みたいな関係なんだそうだ) トレチャコフ美術館はもともとトレチャコフさんが個人で集めていたものを公開したのが始まりで、ロシアの芸術家の作品ばかりが展示されている。

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入館料は先生たちがかなり頑張って学割を適用しようとしてくれたのだけどかなわず、500ルーブル(1000円ぐらい)払った。学割がきけば400円で入れたらしい、今思えば全然1000円の価値はあった。写真を撮るのには追加でそういう券を買わないとダメなんだけど、携帯電話はフラッシュをたかないならオーケーだったのでよくわからない。(宇宙飛行士博物館もそんなかんじだった)

 

  外観はこじんまりとしてるんだけど中は迷路でかなり歩き回った。

 

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   ↓授業で習った有名な作品、日本語にしたら「格差婚」という感じかな。お金持ちの年寄りに嫁ぐ悲しそうな女性はドレスが精緻な分だけ悲痛だった。

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   ↓これも何回も教科書に出てきたやつ、ロシア正教カトリックの狭間の時期の絵

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   ↓これは初めて見たのですがめちゃくちゃ引き込まれてしまった、ヴルーベリの「座るデーモン」という作品です。タッチがめちゃくちゃ好き

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   ↓言わずもがなのアイヴァゾフスキー、重たい透明のしょっぱい水

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  他にも気に入ったのがたくさんありました。肖像画が多くて、わたしは風景画の方が好きなんだけどこの辺は見入ってしまった、写真はないんですけど子供や庶民の肖像画も本当に良かった。

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  「この光・この色をわたしはよく知っている」となってしまう絵が存在してそれに出会うことをとても不思議に思う。写実性とかではなくて、「まさにこの光・この色でなくては」と思わせる力。

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   この象牙色!

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   ↓ロシアにも秋があるんだよなあという当たり前のことを思った、空気が澄んでいてひんやりしている、すてき

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   ↓ここの壁がめちゃくちゃ好きだった

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  ↓ロシアの冬  

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   この青い影、朝の痛いほど冷たくて静かな空気、いちにちの始まり!

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   そしてこの日と次の日はモスクワに一緒に来ている子のお誕生日なのでみんなで集まってお誕生日会をした。大人数でやるババ抜きは単純でばかっぽくてそれなのに思わぬところで白熱したりして愛おしかった。久しぶりに芸術の触れて久しぶりの筋肉を使って感傷的になっていたというのは大いにあります。

 

  14日目

  遅起きして朝ごはんを食べて二度寝していた。ルームメイトは各々の研究をしに出かけていた。夕方になって自分の研究に手をつけたけれどロシア語は慣用句とことわざと格言が未整備でゴタゴタしていてひどい。文献をちゃんと取り寄せて日本から持ってこなかったしわ寄せがきています、明日先生に相談するぞ〜〜〜 まあできることとできないことを明確にして段取りをつけて帰れたら万々歳かなくらいの気持ちでいよう、そもそも何分ぶん発表準備しないとダメだとかをきっちり告知されたのが昨日 そんなバカなことがあるかよ

  晩ごはんには お米を!!食べました!!!  非常食の乾燥したお米で、水でもお湯でも戻るというやつなんですけど、完璧にカピカピのお米がしっかり戻っていてすごかった。ふりかけ、君はなんて美味しいんだ......

 

 

  それではおやすみなさい。ロシアにきて2週間が経ってしまった……!

 

 

 

 

 

  

9日目・10日目・11日目

  9日目

  朝から授業、ロシアの宗教について。日本のことを聞かれると少し困ってしまった、「別に何も信じていない」というと、「ああ、無神論者ね」と言われるのだけど、無神論者は何も信じないということを自分で選んでいるけど日本人の多くは選ぶ機会がなくて もしくは選ぶ意思がなくて何も信じていないような気がするから。輪廻転生や「ブッダはどこにいるか?」みたいなことを説明するのも難しかった。毎度のことだけど自分の国のことをもっとちゃんと知る必要がある。

  3限目は課題研究の話だった。わたしは身体語彙を含む慣用句の日露比較をテーマに選んでいるのだけど、そのテーマを選んだ理由から研究方法から全てロシア語で説明しなくてはならなくてめちゃくちゃ頭を使った。「どうして比較したいのか?」という質問に対して「わたしは本来日本語専攻で...」みたいなことを上手く言えたので嬉しい。日本語の慣用句みたいにロシア語でも「手をあげる」で「叩く」という意味が出るという話題で盛り上がった。

  放課後はまた遠足。バスと路面電車を乗り継いでクレムリン赤の広場や記念碑を見て建設の経緯を聞いたり、展望台に行ったりした。こちらに来てから9日間、けっこう慣れたつもりではいるけれど、日本の街並みとモスクワの街並みは本当に全然違っていて、それを空から見れるのは面白い体験だった。

  夜は男女みんなで集まって人狼ゲームをした。ルールを全然わかっていなかったのだけどガチンコの男の子たちに教えてもらいながらアホみたいに安いウォッカをアホみたいに飲んで楽しかった。仲が深まったのではないか!イェイ ハワイくんもモスクワに来ているのだけど、いつの間にか彼とは「相棒」と呼び合う仲になった。相棒て。妙に率直で繊細で鈍感な彼はすごく楽しい。

↓ハワイくんとの馴れ初め

medetais.hatenablog.com

 

 

  10日目

  この日はモスクワ生誕870周年のお祭りだった。

プロモーションビデオがめちゃくちゃイケている(英語版)

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  中心部の大通りは歩行者天国になり、ボクシングリングや街の模型やサッカーコートやライブステージが現れてご機嫌な1日だった。

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МГУ(モスクワ国立大学)の模型の前でがり勉をテーマに踊る若者たち、たぶんほんとにそこの生徒なんじゃないだろうか。

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        ボリショイ劇場からバレリーナやオペラ歌手、オーケストラが来ていて同じ舞台で入れ替わり立ち替わり演目が披露されていたのは圧巻というか、ロシアだから、モスクワだからできる体験という感じで鳥肌が立った。文化的祝宴!今度劇場に白鳥の湖を見に行くので楽しみ。f:id:skr8823:20170911052133j:image

 

  ライブをしていたМая Мишель(マヤ ミシェリ)というバンドに一聴き惚れしてしまった。リンクはただ君がそばにいれば私はめちゃくちゃ大丈夫、という曲なんだけどタイトルが「暗い路地」なので色々聞き逃してそう、ちゃんと翻訳してみたいな。曲はかわいいんだけどパフォーマンスが本当にかっこよかった、椎名林檎の凄みがありました。

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  11日目

  今日は朝からベルニサージュ市場というお土産やさんがたくさんあるところへ行った。どうしてなのかはわからないけれどアルバート通り(モスクワのメインストリーム)のお土産やさんの三分の一くらいの値段でさまざまが売っている。古いカメラがたくさん売っていて羨ましかった。詳しかったら絶対に欲しい......!

  わたしはピンバッジとマトリョーシカを買いました。ピンバッジは7こで650ルーブル、1300円くらいかな、ハチャメチャに安い。日本でロシア雑貨店を開いて高く売ろうかな、わはは。柔道着を着ているくまはミーシャという名前で、モスクワオリンピックのキャラクターだったらしく、お値段もちょっと高め。

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  ロシア語で受け答えしていたら「ここで(ロシアで)ロシア語を勉強しているのか?上手に話すからそうかと思って!」と店主に言ってもらって飛び上がる気持ちだった。全然上手じゃないけど、そういえばロシア人とロシア語で話すことに対してのハードルはだいぶ下がったなと思う。収穫だし、問題なくロシア語で買い物できているのが嬉しかった。ファストフード店は最悪だけど...... (サブウェイで「お肉を......」と言うと「どのお肉かわかりません。見たらわかるでしょうけどたくさん種類がああるので」とロシア語でまくし立てられる、日本で同じようなことがあるかしら、ないですよね、非常にびっくりした) まあ市場の人たちはトークで商売しているようなものだし、伝えようとして話すし 聞こうとして聞いてくれている というのは非常に大きいだろうな。

 

  マトリョーシカ!これは自分用です、めちゃくちゃ安い類なんだけど表情に愛着がわいてしまって、あと白地に青の模様も爽やかでお上品で買ってしまった。最後らへんの顔が最高です。マトリョーシカはプリントの量産型だったり中のピースの数が少なかったりすると大体200円ぐらいから買うことができます。アーティストがしっかり書いたやつは7000円とか、まあ高いのはどこまでも高いのですけど、1体ずつ顔も全然違うので愛着を持てるやつを持つのがいいと思います。お土産用にもう3体買ったけど情がわいてしまってめちゃくちゃ手放しがたい。

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これはいとこの子ども用

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  この3日間はこんな感じでした。昨日から喉を痛めてしまってつらい。風邪薬を一応飲んだけどなんとふた粒しか持ってきていなかった。ロキソニンならたくさんあるんですけどなんか効果あるのでしょうか、暖かくしてマスクをして寝ます。おやすみなさい。