移動祝祭日

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5日目と家族のこと

  今日は月曜日、ただいまの時刻は20:47です、こんばんは。今日から本格的に学校が始まりました。今日から少人数のクラスで、先生はカーチャからサーシャに変わりました。サーシャの本名はアレクサンドラで、落ち着いていて素朴な感じのカーチャとは違って髪の毛先は水色だしメイクも彫りの深さを活かしたしっかりした感じ、カーチャがお姉さんならサーシャは気のいいお姉ちゃんという雰囲気、めちゃくちゃ質問をしてくれるし反応もいい、感情表現豊かでノンバーバルなひきだしがすごく多い。授業の雰囲気がすごく良くてとても楽しかった。

  今日の授業はたくさんの語彙とちょっとしたテキスト、家族について話して、友達同士で使う慣用句についてのスキットをしたのですが、「今 完璧にこの人の話しているロシア語がわかる!」という瞬間がけっこう何度もあって、まあ日本での授業よりも初歩的なことをやっているので当たり前といえばそうなんだけど、進歩を感じて嬉しくなったし、同時にめちゃくちゃ変な気持ちになりました。耳と頭が一致しないというか、「この響き  わけのわからない音の連なりの意味を 考えるよりも先にわかってしまうのすごくないか!!?」という感じ。

 

  それで、家族についてなんですけど、言語学習の初期において家族の話題というのはめちゃくちゃよく出てくるもので、その度に何を申告していいものか迷ってしまうんですよね。家族は誰にでも存在するものだという前提があるので話題にしやすいんだろう とは理解しているんですけど、みんながいわゆる  普通の家族  の話をしている時に、わたしは何を言えばいいんだろう?どこまで虚偽の申請をすればいいんだろう?となってしまう。戸籍通り現実の通りに話せば、わたしの家族の話は父の話だけで終わってしまうし、それについて授業で話せば クラスのみんなが わたしの家庭が複雑であることをわかってしまう。わたし自身に自分の家族のことをカミングアウトする意思があるかないかに関係なく全員に知られてしまうのは けっこう暴力的だと思うし アウティングというやつでは......という気持ちになる。だからって同じ家に母も父の妹も住んでいることにして話してしまうのは 今までの自分としんどさとか葛藤みたいな何やかやをないがしろにしているみたいであんまりやりたくないし、そもそも「お母さんは暇な時間に何をしていますか?」と尋ねられても「知りません」としか答えられない。

  日本では家族のこみいったことなんかはあんまり聞かないし聞かれるまで話さないし、自分から話すのは信頼の置ける人に限定されている。多分外国では日本よりもずいぶん離婚率も高いし婚外子やひとり親も多いのだろう。その分 子供達も折り合いをつけやすくて、わたしみたいに ハタチ直前になってようやくちゃんと親に感謝できるようになる みたいな事態も少ないのかな、と想像する。だから家族について尋ねられれば迷いなく答えられるのは当たり前で、むしろいちばん当たり障りのない話題とされているのだろうな。

 

  どうしてこんな話をしているかというと、今日の授業で「自分の家族について原稿を作って話す」という課題があったからです。こういう課題は大学で1年目の初めに散々やったのだけど、2年目も半分を過ぎた今回は、自分の言いたいことや事実を過不足なくサクッとロシア語にまとめることができて、うーん、なんというか、本当に、自分で自分に救われてしまいました。「ここまで言えれば全然しんどくないな」と思えたし、ここまで自力で辿り着いた自分が誇らしかった。多分わたしはもうこの話題で悩まないだろうな、と感じていて、それってたぶん思いの外最高なことではないでしょうか。やったぜ。

 

  あとはサーシャが言っていたことで、「日本人はペットのことは家族に入れて語るのに祖父母のことは語らない、ロシア人は必ず祖父母の話をする」というのが「核家族だ!!!」となって面白かったです。文化の違いだな〜〜

 

  そして授業が終わってからなんとなく女子のグループについて行ったら駅を間違えまくった挙句もういっかい赤の広場に行くことになってしまってめちゃくちゃくたびれてしまった。ノーと言わなければならない、その能力が減退しているのをひしひしと感じます。でも昨日のしんどいしんどいは少しマシになった、たぶん。

追伸・お金のことと友達のこと、生活と旅についてを書きたい、これは備忘です、だらだら書いていたら22:40とかになってしまった、おやすみなさい。

 

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3日目・4日目

  学校が始まってすぐですが土日はお休みです。せっかくなので土曜日はモスクワのいわゆる観光地を巡りました。

  赤の広場は人がいっぱい、ロシア人もたくさんいて、日本でいう奈良の大仏みたいな感じなのかなあと思ったりしました。細かい装飾が淡いピンクと水色で施されていてほんとうに綺麗で可愛らしかった。ロシアのデザインはおもちゃみたいですっとぼけていて だけど精密で 愛着を持たずにはいられない。楽しかったです。

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  またしてもアイスクリーム。ура!!! мороженое! というのは「ヤッター!!!アイスクリーム!」という感じかな、観光地なので割高なのですが買ってしまいました。

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  そのあとは宇宙飛行士博物館へ。学生は500円で入れます。宇宙飛行士の私物や宇宙船の設計図、実際に宇宙から帰ってきた宇宙船まで、本当に貴重なものをたくさん見ました。もう少しロシア語が読めてらもっと面白かっただろうな。英語に安心感を覚えるという体験をこっちに来てからけっこうしていて面白いです。だけど、少しでもまごつくとパッと英語に切り替えられるのは悔しい。そりゃロシア語話せる人種には見えないでしょうけども、話したい意志を見せないとな、ウーム。

モニュメントとロゴが本当に素敵、お土産がふざけているのも良かったです。

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   道端にメリーゴーランドがあってびっくりした。そのために来たようなものなのですがこっちに来てびっくりしてばっかりです。

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  4日目・日曜日はゆっくり休もうということになって、昼からショッピングモールへ行ってスタバやマクドナルド、H&MZARAを覗いたりしました。スタバは食事のメニューに甘味というか、ケーキが多いのと来店時にきちんと挨拶を交わすこと、注文したら名前を聞かれることが面白かったかな、あとは自分が済ませた食事の容器は自分では片付けない。フードコートでもそれ専用の従業員がいました。「注文したクロワッサンをまだ受け取ってないんですけど」「もう少し待ってください」という会話をロシア語でスムーズにできて嬉しかったけど、とりあえず入門の単語帳をこの滞在中に仕上げてしまいたい。自分の話せなさに愕然とすることがあるけれど大抵は単語がわかれば大丈夫なはずなので頑張りたいな。

 

  さて、ロシアで4日を過ごしてみてなんですが、他人と同室でどこへ行くにしても誰かと一緒、という状況がだんだん堪えてきていて 謎の落ち込みに見舞われたりしています。部屋は3人部屋で、一番プライバシーの確保ができる場所のベッドを選んだのですが、そしたら今度はなんと、さみしいんですよね。同室の他の2人には共通の話題がたくさんあって、土曜日も2人でオペラを観に行っていて  日曜日も別行動で、勝手に疎外されている気持ちになる。これは絶対にいわゆる 思いの外大丈夫なやつ なんですけど、こじらせてしまった挙句  冷たくされてるとか侮られていると感じてしまう場面が多くあり、この人と一緒にいるのしんどいよ〜〜〜となってしまっています。あとはわたしは引きこもって考え事をしたり本を読んだり勉強するのもかなり大好きなんですけど、周りがけっこう激しく観光気分であっち行きたいこっち行きたい、となってるのがしんどいのかな、別に行きたくなきゃ部屋にいればいいし行きたくなったら一人で行けばいいし行ったら行ったで楽しいのにね。自分を強く持って自分の過ごしたいように過ごせるといいな、この落ち込みの感じは人生で何回か経験があって  ちょっとまずいかもな、と感じているのであんまり軽視しないでご自愛しようと思います。妙なところが真人間なせいで一人でいる時じゃないとちゃんと落ち込めない、落ち込みの発露がすごく苦手、そこまでまだ誰のことも信用できていないそれが一番しんどい、ウウウウウ。ロシア語よりも先に集団生活に躓いているのがなんともわたしらしいな。明日からはまた学校です、あんまり無理しないぞ、ハイ、おやすみなさい。

 

2日目

 

        学校が始まりました。9月1日はこちらでは学校が始まる祝日みたいな感じで、花束を持って歩いている人がたくさんいました。先生に贈るのが慣習だそう。驚くことにロシアには24時間営業の花屋さんがめちゃくちゃたくさんいたるところにあります。コンビニエンスストアのようなものはほとんど見かけないので不思議な感じです。

  さて私の学校はというと、初級の初級のロシア語をめちゃくちゃ実践するという感じ、先生の名前はカーチャ、エカテリーナのことを短くするとカーチャになります。若くて笑顔が素敵でお茶目でかわいい、ただしスパルタ。理にかなったスパルタのことをとても好ましく思う。 90分の授業が1日に3コマあり、10:00から15:30まで。日本では1週間に6コマ ロシア語の授業があるので、そう考えるとすごい密度なんだなというのがわかります。少人数なのでめちゃくちゃあたる、ほんとうは今日のさらに半分の人数でやることになるとのこと、まだいろいろ考えないと喋れないので緊張します。カーチャの  相手に伝えよう、わかってもらおうとして話されるロシア語はめちゃくちゃわかりやすくて、日本でわたしが受けている全編ロシア語の授業の先生も実はすごく気を使って話してくれているんだな、とか、ロシア人が話す普通のロシア語の聞き取れなさに落ち込むなあ、とか、いろいろ考えました。

 

授業の後は旧 アルバート通りへ。昨日の 新アルバート通りとは違って石畳の道に石の建物ばかりだった。とっても可愛い!

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ロシアではアイスクリームがとても愛されていて、道端に屋台が出ていて簡単に購入することができる。濃厚で美味しい、毎日食べてしまっている 

 

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 似顔絵描きやバイオリン奏者が路上にたくさんいて驚きました。観光地だけかと思いきや地下道でもたくさん見かけます。(ロシアには横断歩道が全然なく、道路の向こう側に渡りたい時は地下道を通る)特に帰りの地下道で出会ったバンドはすごかった、動画とちょっとした感想、他の写真も載せてあるので是非見てみてください 

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こういう文化が存在し、それに触れる機会を持てたことに激しく感動したし、こっちにこてよかったと思えました。

 

  散々「ロシアでは」みたいな言い方をしているけど、私が滞在しているのは広いロシアの中のモスクワだけで、しかもここにもまだ2、3日しかいないのでなんだか恥ずかしくなってきました、ウワアアア。何も代表することはできないしそんなつもりも毛頭ないんだけど、まあ思い上がらずにちゃんと丁寧に過ごしたいな。ということで2日目でした。

 

追伸・何でもつぶさに記録していつでもとりだせるようにしたい、というには私の性なのだけども、毎日ちゃんとしなきゃ、と思うことが増えてきていて、疲れもあるし落ち着いた時間を3人部屋で作ることは結構難しいことで、これって私が思い描いてたやつじゃない、という気持ちもありつつ、記録は後付けであってそのために生活しているわけではない、とも思っていて、あんまり折り合いはついていないんだけども、まあもうちょっと気楽にやろう、この辺の違和感についてはもうちょっと深く掘り下げたいな〜 書き始めるとめちゃくちゃ楽しいんだけどな、ハイ、以上ひとりごとでした

 

1日目

        事務手続きの日。朝ごはんをカフェで摂って(バイキング、無料、コーヒーが美味しい、チーズが布みたい 映画で見たことあるやつ!と興奮した)  f:id:skr8823:20170902060550j:image

ロビーに集合し、大学の先生の説明を受け、ダーチャという女性に引率してもらって SIMカードと交通券(тройка)の購入をして 大学へ。わたしはSIMカードは不要だったのでふらふら歩いていた、ロシアのショッピングモール 物が多い! тройка はこれさえあれば路面電車や地下鉄に乗り放題というもので1ヶ月で4000円ぐらい。大学へはホテルから2キロくらい歩いて路面電車に乗って向かった。 天気がすごく良くて、秋のワンピースの上にセーターを着て出たのだけどセーターは全然要らなかった  汗をかいた。道が広いし建物が大きくて ミニチュアの人形になった気分だった。ロシア人はめちゃくちゃスタイルが良くて造形もしゅっとしていて、 絵になるというかサマになるというか そしてそのことに無自覚なのでどこか無垢で純朴で、めちゃくちゃ美しくて尊い一瞬を目撃した気持ちになる。

 

       事務手続きがあらかた終わったら解散になって、友人たちと提携先の大学であるМГУ(えむげーうー と読む 間抜けですき)の1番古い校舎をふもとまで見にいった。もはやお城f:id:skr8823:20170902060725j:image

学生証が届いたら中に入れるっぽいので楽しみ。 それから友人の銀行に着いて行って、スーパーマーケットでアイスクリームを買って帰宅。アイスクリームは大きくて濃くておいしい!

 

        夕方は時差ボケで頭が痛くてめちゃくちゃ眠くてしんどかった。6時間は大きいな〜〜   しばらく部屋でごろごろしたら 女子6人でモスクワの中心部で晩ご飯を食べることになった。このころになるとセーターを着てちょうどという感じ。地下鉄を乗り換えて 新アルバート通りというところに出る。晩ご飯はリンゴを包んだピロシキがおいしかった。濃いシナモンにトロトロのリンゴ!  ピッチャーでビールを飲む人や水タバコをやっている人が多くて驚いた。晩ご飯の後は通りを歩いた。アホみたいなネオン でも喧しくはなくてなんか一枚膜を張ったディストピアおよび近未来という感じ。路上での演奏がめちゃくちゃ多くて芸術への土壌を感じた、あとブランコが道端にけっこうな数あって面白かった。

 

日本との時差がおもしろくて、怖くてたまらない感じがする、とりあえずくたくたなので元気になったらいろいろ考えたい。

 

避暑留学 移動

        8月31日12:38です。路面電車のなか。f:id:skr8823:20170831183803j:image

昨日の話をします、昨日は移動の日。朝6:30に家を出て(結局6:00はムリだった)コンビニに寄って化粧落としを買ったりして、お父さんと一緒に空港へ。ターミナルビルで1時間かけて外貨の両替とWi-Fiのレンタル。500MBがよく分からなくてつらかった。全ての手続においてお父さんはわたしの一歩後ろにおり、お金を払うだけという感じで、それをめちゃくちゃ心細く感じたけれど そういえばわたしはもう20歳で、こういうこともちゃんとできるようにならないとだめなんだな、と思った。そういうのって大人になったら自動的にできるようになるんじゃないのかよ、話が違うんじゃねえかよ、お? というのは冗談で、わたしは様々な事柄において1度目はビビるけど2度目以降に強いというアレがあるので次からは大丈夫だろう、ウム。それで、締め切りぎりぎりにチェックイン。一緒に行く子たちの中で最後だった、ワオ キャリーケースの預け入れや発券のあいだは見送る人も並んでよくてほのぼのしているのにそれを済ませて手荷物検査に移る時に急に別れなければならないのでいつもびっくりしてしまう。わたしが列に並び、お父さんは列の外から、気をつけてね、いろいろ失くさないようにね、達者でな、みたいな話をした。最後に振り向いて手を振ったあと めちゃくちゃ泣きそうになってしまった。すでにホームシック なんというありさま!
検査を終えてゲートのところに行くと同じ専攻の皆さんが揃って座っていた。荷物わかんないよね〜〜とか、寮の情報なさすぎないか?!??!とか、そういえば久しぶり!とか、そういう話をしていて、まあ こんなに安心な留学もないよな、と考えたりした。友人たちと一緒に大学間提携の1ヶ月の留学。ひとりで旅行に行ったり留学に行ったりするよりはるかに安心、初心者向けだ。

        ロシアへは韓国経由で行く。韓国まで2時間、客室乗務員の人たちは日本語を話せる人も多いのだけど、なぜか絶対に韓国人に間違えられて韓国語で話しかけられる。困っているとパッと日本語に切り替えてくれるので、だからどうということは全然ないのだけど、自分がアジア人に見えるのだということを痛感する。 睡眠不足もあって、搭乗即就寝してしまい、座席の前に「お目覚めですか?機内食やその他のサービスが必要でしたらお気兼ねなくお声がけください」みたいなシールが貼られていて恥ずかしかった。お目覚めです!!

        韓国で乗り継いでロシアまで10時間、後ろの座席に小さい子供が乗っており、めちゃくちゃ座席を蹴られる。まあでも、10時間じっとしているのもじっとさせるのもしんどいよな…としばらく我慢する。座席の前の画面にフライトの残り時間が表示さるているのが助かった。なんとなく10時間待つのと後どれくらいかわかって待つのとでは全然ちがう。 

        スティーブン・ミルハウザーエドウィン・マルハウス を読む気でいたんだけど強烈に眠いのとなぜか機内がおやすみモードで暗くなってしまったのとで60ページぐらいしかすすまない。おやすみモードが終わった後の熱いおしぼりのサービスがうれしかった。機内食 なぜかわたしだけ飛ばされて心細い思いをした。チキンを頼むと韓国風の辛いシチューが出てきて、からい!あかん!おいしい!むり!からい!うまい!をひとりで繰り返すなどした。 全体的にサービスが行き届いていて、去年の夏にやったはちゃめちゃなオーストラリア旅を思い出して 格安航空アカンな……と思ったり、モスクワに着く頃には日本時間23:00ごろなんだけど、雲の上を飛んでいるのでずっとめちゃくちゃ明るくてどうにかなってしまいそうだと恐れおののいたり、移動に費やした1日って空白という感じがするんですけど、お父さんや友人はいつも通りしっかり1日を過ごしたんだなあとか いろいろ考えました。
空港に着いたらモスクワ大学の人たちが待っていてくれて、バスで2時間くらいかけて宿泊するところへ。寮で、3人にひとつ共有スペースがあると聞いていたのですが、なんというか、ホテルだった。朝ごはんは無料ならしい。2人部屋で、9月に入ったらまた部屋が変わるのであんまり荷物を広げ過ぎないようにいろいろ準備して 洗面だけ済ませてすぐに眠った。ずっと縦の状態だったので横になれてうれしかった、体がバキバキ鳴っておもしろかった。横は最高。時差で6時間よけいにねれるのでハッピー!

避暑留学準備

        友人たちに、夏に1ヶ月間ロシアに留学に行く という話をし、その流れでうっかり「遊びにおいでよ」などと言おうものなら(実際に遊びに来られてもわたしにはどうすることもできないのだが、形式上のジョークとして)、「行くわけない」だの「怖い」だの 「誰が好き好んで」だの「おそロシア」だのと、えらい目にあう。 わたしも自分で選んでロシア語を専攻しているわけではないのだけど、そこまで言われるとちょっとぎょっとしてしまう。ちなみに  おそロシア  そこまでうまいこと言えてないからな。!

        わたしの ロシアに対する印象は 良くもなければ悪くもなく、まあ1年半にわたるロシア語の授業で実際にロシアを専門にしている教授たちの話を聞いて、写真を見せられアイスクリームの美味しさを熱弁され、魅力を刷り込まれた結果、1ヶ月くらいなら行ってもいいかな、というくらいには好意的になっているのだろうけど、だから彼らの拒否反応が一体どこからくるのかよくわからない。エッ、行ったこともないのに?と思ってしまう。彼らがなんの余地もなく選択肢を消してしまえるのがおもしろいし、もしそれが 「ロシアのことがよくわからない」みたいなところからくるんだったらちょっと勿体無い気もする。それは地球のどこに対してもそうで、つまりきっとわたしは旅に向いているのだ。

 

        さて、とはいえ実際にロシアに行くにあたって、よくわからないことだらけだったのも事実で、その辺を軽く備忘録としておさえておきたい。日本に帰ってきてから答え合わせするのが楽しみ。

 

        時差やビザ

時差は6時間、日本の方が早い。日本が正午のときロシアは朝の6時。ビザは旅行会社に任せたので正直よくわかっていないんだけれど、必要なのは確かなのと、手数料が無料になったというようなニュースを最近聞いた。

 

        1ヶ月間分の服

荷物はいちばん悩んだ部分で、1ヶ月分てなに?!?気温は!??となって大変だった。とりあえずリストアップしてみる。

・ジャンパースカート 4着

・ボーダーの長袖シャツ 3着

・秋物の羽織り(薄手)

・秋物のシャツ

・スカート 2着 (うち1着はパジャマにすると思う)

・セーター 4着 (厚さと色の違うもの。寒かったらジャンパースカートやワンピースの上にすっぽり着る)

・マフラー

・下着と靴下 2週間分 (いろいろ覚悟している。)

・夏物のワンピース 1着

・秋冬のワンピース 3着

・フォーマルめなワンピース 1着 (劇場に行く時用、スカーフも持ってきた)

・靴  (普段履いているマーチンの革靴と室内及びお風呂用のサンダル)

 

9月のロシアは平均気温が15度  朝晩は息が白い  半袖でいける日もある  寮の洗濯機はオンボロ という情報を元に、できるだけ着回せて体温調節のできそうなものを詰めた。ジャンパースカートは最強、気に入ったものを色違いで買いがちな悪癖を今回ばかりは許した。全体的には量が多かったかな〜〜と反省している、スーツケースが悲鳴をあげていた……  帰りの圧縮袋も忘れずに。

 

        非常食

・お湯や水で戻るタイプの米  3食分

・コンビニで売っているちっこい醤油

・塩 1瓶

・インスタントの味噌汁 だいたい10食分

・ふりかけ  15袋くらい

・鍋 (鍋!!)

・使い捨ての皿とカトラリー

 

向こうでは大学の寮で生活するので、ほとんど自炊になるような気がしていて、日本食シック対策というよりは 「体力的精神的に今日は本当にマジ無理……」という日のわたしが助かるようなものを選んだ。米を水で戻してふりかけをかけ インスタントの味噌汁を飲む。量が多めなのはまあみんな食べるかなと思って。鍋や皿があるのは 先輩からの前情報として調理器具がなにもないよ!!というのがあり、恐れおののいてみんなで手分けした。使い倒したあとは置いて帰ってくるつもりでいる。

 

        お金

キャッシュカードは情報管理の面でちょっと不安があることと そもそも使える場面が少ないこと、大学の授業料や宿泊費を現金で請求されること、夜遊びをした時に財布をなくして銀行口座をストップさせていることから、全額現金で持って行くことにした。ウワー大丈夫かな、めちゃくちゃ緊張しています。

22万円をルーブルになおして3万円をドルに。そのうち15万円分くらいが大学に支払われるので、まあ1ヶ月の生活費として5万円と お土産代や消耗品を買うことを見越してすこし多めに用意した。

日本では直接ルーブルに換金できるけれど、ロシアではドルからしか換金できないのと、最小金額?っていうのかな、がユーロよりも小さいのでドルを一応用意した、あと1ドル札はチップに便利とも聞いたことがある、チップを使うようなところに行くのかは不明ですが……

換金所はいたるところにあり、最小金額以外の点ではユーロとドルに利便性の差はないらしい。

レートをメモしておくと

1ルーブル 2.36円   1ドル 111.14円

結局 ロシアで一人暮らし みたいな生活になると思うので 家計簿をしっかりつけること!ハイ

 

        インターネット

ロシアは日本と同様あんまりFree Wi-Fiをあてにできないらしい。SIMカードの購入も考えたけれどしくみがぜんっっぜんわからなかったのでイモトのポケットWi-Fiを借りた。空港で当日で大丈夫。1日500MBで30日パック23,000円、これに保証をつけて32,000円。1日500MBということは30日で15Gなのでかなり大容量、ヒュウ!

それからロシアの大部分ではLINEが使用できないとのことで、両親にはSkypeをインストールしてもらってメールアドレスも伝えた。ほかの人々は、俗世から離れて異国で生活するという意味でも、まあいいか という感じ。のっぴきならないことがあればどうにかして連絡をしてくれることでしょう、TwitterInstagramも使えるし。

 

        コンセント

ロシアのコンセントはヨーロッパC型。変換プラグはエディオンで200円で売っていたけど空港のコンビニエンスストアでも売っていて驚いた。iPhoneMacBookの充電にしか使わないので変圧器は不要、ドライヤーは対応の小型のものを購入しました。

 

        勉強道具および娯楽

月火木金と朝から3限授業を受けて、水曜日は自分の研究を進める(課題研究があり、わたしのテーマは身体語彙を含む慣用句の日露比較)、土日は休み というスケジュールなので ほんとに一人暮らしのロシアバージョンという感じ。モスクワから出てはいけないという決まりはあるけれど平日の午後や土日は完全に自由行動っぽい。途中で小旅行もあるとか……

勉強道具の指定がなにもなかったので

・薄いノート数冊

・研究社 露和辞典

・初級ロシア語の問題集

・普段の授業のノート

・ロシア語の単語帳

を持ってきました。娯楽のお供としては

・チェキ (フィルム62枚分)

写ルンです 39枚撮り 2台

・本  たくさん  

お笑い番組iPhoneにダウンロード

Spotify

という感じ。今になってチェキや写ルンです もうちょっと枚数要ったかな〜という気持ちになってきた。本は移動時間が長いので (日本から韓国まで2時間、韓国からロシアまで10時間) もってきました。寝かしつけや暇つぶしに役立ってくれることでしょう、しかし重い!

 

というくらいかな、まあモスクワはロシアの首都なので 足りなければ足りないでどうにかなるだろうとも思っています。 日本でも一人暮らしをしたことがないので、緊張しているけれどとっても楽しみ。平日の午後を使ってモスクワ中を歩き回るぞ!という気持ちです。

 

避暑留学  準備編はここまで。どこかの誰かの役に立ったらいいけど、9月に1ヶ月モスクワで生活するには、というけっこう限られたアレなのでどうなのかしら。 とにかくこんな感じです。これを書いてるうちに向こうでの生活がより想像できてワクワクしてきました。そして着きました、いま18:52です。ひゅう!

 

避暑留学

  こんばんは、窓際です。8月30日ですね。ついに今日、ロシアへと旅立ちます。現在の時刻は午前2時11分、先ほど荷造りを終えたところです。ダメウーマン。朝になったら手荷物の最終チェックをし、身支度を整えて空港へ行き、外貨の両替とWi-Fiの契約を済ませ、搭乗手続きをして、日本のみなさまさようなら ということになります。

  この留学はわたしの大学とモスクワ国立大学(мгу)との提携で、期間は一ヶ月間、授業料や宿泊費、交通費込みでかかる費用は40万円弱、わたしにとって初めての留学であり、初めてのロシア、初めての長期滞在です。遠くへ行く時はいつもそうなのですが、自分が無事に帰ってきている様子をあんまり想像できないというか、端的に言えば生命の危機を感じてしまうんですよね。まあでも、いろんな人に「生きて帰ってくるよ!」と宣言しておいたので、生きて帰れると思います。君は生き延びることができるか。わたしはできる!

 

  時間も時間だし朝は6時に家を出たいのであんまりだらだら書くのもなあという感じなのですけど、なんというか とにかく楽しんできたいと思います。勉強するためだけに1ヶ月間異国にいられるのってすごい体験だと思うし、ロシアって平均気温が15度くらいだとかで、友人に避暑留学だねなんてことを言われ、なんだかんだそれを気に入ってしまったので、そういう気持ちで、柔軟に軽やかにいろいろ見てきたい。もちろん勉強しに行くんですけど、多くの先生方が言うように  たった1ヶ月でどうこうなろうなんて無理、それよりいろんなものに触れて、たくさんのことを感じてこれからにつなげていきたいな。この留学についてこまごまメモしておきたいことは移動が始まってからにします。

そして3月の海外研修の記事の更新を4日ぐらいでやめておいてアレかなとも思うのですが、今回の留学のこともちゃんと更新してゆきたい。します、ウム。

それでは、行ってまいります。ヒュウ!